【おまけ:湯けむり旅情編−温泉街に渦巻く愛憎!美人女将が目撃したトリックの謎とは!?(中略)正直長いタイトルめんどい(後略)】
温泉に行きたいという二葉の一言で温泉に行くことになった一行。
だが偶然会ったイズミと共に、殺人事件(?)に巻き込まれて……


(以下シナリオ本文)

◆いい日旅立ち夢気分

【ある日。コタツに入ってくつろぐ二葉とコタロウたち。
二葉、テレビを見つつぽつりとつぶやく】

二葉:「退屈ねぇ……何か面白いことないかしら。コタロウ、あんた何か面白いことやりなさいよ」

コタロウ:「平和なのは良いことですよ、主(あるじ)。ていうか無茶ぶりは止めてください」

二葉:「お題は"みかん"でひとネタ!はい!!」(振る)

コタロウ:「やりませんよ」(きっぱり)

ケンタ:「正月も、年始の行事も終わったから、神社もしばらく暇だしなー」

【SE:ぺらっと紙の音/ナナ、1枚のチラシを取り出す】

ナナ:「ねーねー、暇なら旅行いこうよ!ナナ、こういうとこ行ってみたーい!」

ケンタ:「温泉かー。でも神社、留守にしても大丈夫かな?」

【SE:ぴぽぱ、と電話音/二葉、即座に電話をかける】

二葉:「あ、イッサくん?旅行に行く間、神社で留守番してて欲しいのよー。
 だいじょーぶ、巫女服着ていてくれりゃいいから。
 あぁ?嫌だ? つべこべ言わず5秒で来い。」(きっぱり)

【SE:がちゃん!/電話の切れる音】

二葉:「快く(こころよく)留守番してくれる人がいたから行きましょ」

ナナ:「わーい!」

ケンタ:「行動早っ!ていうか酷っ!!」

コタロウ:「主、他人に迷惑をかけるのはやめてください」

二葉:「さー、忙しくなってきたわよー。旅館予約したり、準備もしなくちゃ!
 あ、そーだ、みんな。おやつは500円までだからねー」(聞いてない)
 
コタロウ:「聞いてないな。ナナ、お前も何とか言って……」

【コタロウの台詞にかぶってナナの台詞】

ナナ:「旅行いくなら新しい服買いたいなー。そしたらバッグも合わせたいし、
 靴も買いたいしー、それからそれから……」(フェードアウト)

ケンタ:「二人とも聞いてないよ、コタロウ」(困って)

コタロウ:「……はぁ」(呆れて大きくため息)

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◆ドキッ★温泉旅館は死の香り

【足音/二葉と三匹、温泉旅館前へとやってくる】

二葉:「ふー、着いた着いた。じゃ、私はチェックインの手続きしてくるから、ちょっと待ってて」

ナナ:「はーい。クラスのみんなにお土産とか買ってこうかな〜」

【足音/というか、杖の音/幸野イズミが現れる】

イズミ:「あれー?コタロウくん達じゃん!偶然だね!」

ケンタ:「イズミ!お前、なんでこんなとこにいるんだー?」

コタロウ:「幸野(こうの)さん。……というか、その松葉杖と足のギブスは?」

イズミ:「これ?……いやー、家族でスキーに来て骨を折ったのよ。ばっきりとね!
 だから旅館で待機中ってわけ」(何故か誇らしげに)

ナナ:「うわー、新年そうそうついてないね、不幸のちゃん……」(同情して)

イズミ:「ナナ、不幸のって言うな!正統派の骨折ならかわいいもんよ。おととしは脱臼(だっきゅう)で
 去年は複雑骨折だったもん。今年はマシな方よ」

ケンタ:「毎年ケガしてんだ、骨……」(呆れて)


 

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